建築家・坂本一成の世界
The World of Architect Kazunari Sakamoto
坂本一成・長島明夫
LIXIL出版
2016.09.05
Kazunari Sakamoto. Lecture
Tao Baerlocher ・ Samuele Squassabia
Quart Architektur
2015.12.28
Kazunari Sakamoto. Vortrag
Tao Baerlocher ・ Samuele Squassabia
Quart Architektur
2015.12.28
反高潮的诗学:坂本一成的建筑
Anti-Climax Poetry Sakamoto's Architecture
坂本一成・郭屹民
同济大学出版社
2015.12.01
坂本一成 住宅めぐり
Introduction to Architect SAKAMOTO Kazunari's Works
坂本一成
フリックスタジオ
2013.05.17
空間構成学 建築デザインの方法
坂本一成・塚本由晴・岩岡竜夫・小川次郎・中井邦夫・足立真
寺内美紀子・美濃部幸郎・安森亮雄
実教出版
2012,03,30
建筑的诗学:对话•坂本一成的思考
郭屹民
东南大学出版社
2011.10.01
建築に内在する言葉
坂本一成
TOTO出版
2011.01.20
坂本一成 l 住宅
坂本一成
新建築社
2008.10.1.
Hauser / Houses
坂本一成
Edition Detail
2004.10.21.
ピナコテーク・デア・モデルネ建築博物館で開催された展覧会のカタログ。独英版
MAISONS / HOUSES 1969-2001
坂本一成
LE MONITEUR
2001
住宅―日常の詩学
HOUSE:Poetics in the ordinary
坂本一成
TOTO出版
2001.11.20.
建物の空間をさまざまな枠組みから自由にしたいと思ってきた。未だ見ぬ自由な空間を求めてきた。こうした空間は、私たちの身体や精神をさまざまな拘束から解放させ、世界に通じることを可能にする。 その空間は、特別な所、特別な時にあるのではなく、日常のごく当たり前の所、持続する普通の時間のなかにある、と思ってきた。
身のまわりの空間は、私たちの身体と一体化して意識されることのない環境化した場を形成し、特に対象化されることのない何でもない空間となっている。こうした日常化した空間は、無意識のうちに私たちの身体や精神を沿わせ、従わせる枠組みを形成している。 この枠組みを形成している日常の隙間の奥に,もうひとつの日常が垣間見られないか。普通の、当たり前の日常の奥に、未だ見ぬ、さらなる自由な世界がある気がする。
特別でなく、極端でもない、何でもないオーディナリーな事物の配列・構成に、またこれらの構成要素の関係に、さらにそれらの組換えに、もうひとつの日常へ繋げる修辞としての詩学がある。この詩学のなかに、日常の空間が世界と関わる方法が見いだせないか。新しい空間の構成に、日常の枠組みを相対化あるいは解体する新たな世界が現れないだろうか。
こうした期待をもって、最も日常的な空間である住宅にもうひとつの日常を獲得することで、自由な空間としての建築を求めてきた。
建築設計資料集成 [総合編]
Handbook of Environmental Design
坂本一成・小川次郎・寺内美紀子・久野靖広・安森亮雄
協力:岡村航太
丸善株式会社
2001.6.30.
第3章 空間配列 室と外形ヴォリュームによる空間配列:
建築は人々の様々な活動に対応した空間として成立しているが、特に近代では人々の活動の使用機能に関する部分との対応で位置づけられてきた。例えばこの「建築設計資料集成」も多くの部分がいわゆる各種建築と呼ばれる使用機能・用途に基づいた体系のなかで成立している。しかし、人々の活動には使用機能・用途だけに対応するわけではないし、またこの対応にしても、建物が変われず機能・用途自体が入れ替わることもあり、さらにこの機能すら特定できず曖昧であったりと、建築の空間とそこに関わる人々の活動とが一対一的に対応しているわけではない。 例えば建築の用途替えは、宮殿、駅舎、工場の歴史的建築物の病院化、博物館化等(例えば倉敷アイビースクエア、オルセー美術館)に見られ、近年ではボーリング場をスーパーマーケットに替えるといった例も多くある。また単一の機能に収められない現代の複合建築は、いわゆる各種建築の組み合わせを意味するだけでなく、単に用途上で部屋・室レベルでの対応に留まり、各種建築としてのまとまりを成さないものが多い。 こうした用途上の変更、あるいは特定な機能のまとまりによらない複合建築が可能なのは、建物自体が用途と独立しうる物的空間として建物内部が構成されているからである。 そこで、使用機能・用途から離れた物的な側面、つまり空間における容器的性格から建築を発想するためには、何らかの空間的なまとまりを前提として、それらの3次元的な配列関係を想定する必要がある。それがこの節で述べる空間配列の考え方である。
ハウジング・プロジェクト・トウキョウ
HOUSING PROJECT TOKYO
都市環境構成研究会
奥山信一・岩岡竜夫・塚本由晴・小川次郎・足立真・寺内美紀子
序文:坂本一成
東海大学出版会
1998.11.20.
本書はすでに私達が検討してきた建築の構成論の都市空間への展開が一つのテーマとなっている。 たしかに都市は住宅等の建物の集まりととらえられるが、これらの建物を機能用途的内容から アクセスするのではなく、「建物が存在していること」自体を前提とする理論からの検討といえる。 このことは、都市の建築、住宅とは何かという本質論的問題提起ではなく、 建築にとって都市にとって何が可能か、を問題にすることを意味する。
対話・建築の思考
DIALOGUE:archtectural thought
坂本一成・多木浩二
住まいの図書館出版局
1996.04.26.
60年代から90年代の現在に至るまで、坂本一成の歩みは他のどの建築家からも孤立し、また独自である。 建築の造形的表現を可能な限り沈潜させ、しかもいわゆる自然派に陥ることがない。 建築家が建築を考えるその見えない形が、「抽象化された普通の家」から浮上し、 その思考は不可避的に一個の建築にとどまることなく、社会へと向かう。 だが、この精密な思考の建築的表われは、多木浩二の指摘がなければ、 坂本自身にとってさえ存在しなかったといえるかも知れない。 建築を思考することの意味を、容赦なく絶望と希望をもって描き出す、 これは今までに語られることのなかった対話・建築の思考である。
構成形式としての建築
Architecture as a form of composition
坂本一成
INAX出版
1994.1.20.
本書は、大阪市郊外、緩やかな北斜面2.6haに112の住戸を配する「コモンシティ星田」の プロジェクトを中心として掲載している。ここでは、建築に形式を与えることによって、 人々の生活がいきいきし精神が開放される、つまり人々が自由なかたちで自分を獲得する、 そんな場を成立させる座標を提出しようとしている。
空間と方法
SPECE AND CONCEPT
坂本一成
同朋舎出版
1983.3.30.
本書では1984年から、85年にかけて私達の研究室で設計した4つの計画の内容を図面を中心として 掲載している。これらの計画は祖師谷の家(1981)から数年のブランクを経て設計したこともあって、 それ以前の私の建物とはいくぶん異なった趣を持っているかも知れない。ここではこの4つの計画に 共通する建物のあり方、あるいはその考え方について簡単に述べている。